食の中心となる主な食料が主食です。だいたいどこに行っても穀物が多いですね。四大穀物として、米、小麦、とうもろこし、芋があげられます。
この芋にもたくさんの種類があって、中でもさつまいもは過酷な環境でも簡単に早く育てられます。エネルギーも少なくないのになぜさつまいもを主食にしている話は聞かないんでしょう。
さつまいもはエネルギーの他にもビタミンや鉄分なども多くはないものの含まれています。ところがたんぱく質はかなり少ない。
人間の栄養状態は血液検査でアルブミンというたんぱく質の量で計ります。どれほど美味しい物をお腹一杯食べてもアルブミンが少ないと栄養状態が悪いことになります。飢餓の子供のお腹がパンパンになっているのを見た事があると思いますが、あれはアルブミンが少なくて出る典型的な症状です。
だからさつまいもは主食には不向きなんですね。でも昔起こった日本の大飢饉はさつまいもが救ったんでしょ?と思うかも知れませんが、それは大飢饉が凄すぎて食べないよりはずっとマシだった、というお話です。
こう書いてしまうとさつまいもが悪者みたいになりますが、優秀な食品だと思いますよ。ビタミンCや食物繊維が豊富で、美容にもいいですよ。食後のデザートとかおやつにとかにうってつけな事は何のうたがイモないですね。